2023年1月から放送されているドラマ『6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱』。
高橋一生さん主演のハートフルドラマです。花火師をしている望月星太郎には何故か死んだ父親の姿が見えてしまいます。
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ドラマ『6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱』のあらすじ
高橋一生 × 橋爪功
相思相愛の2人がタッグ!!
ヒロインに、本田翼を迎え
土曜深夜に大人が真剣に遊ぶ!
2022年・夏。新型コロナが収束しないため、夏の花火大会は中止となり、望月星太郎(高橋一生)と航(橋爪功)の花火師親子は今年も暇になりそうだ。大規模な花火は上げられないものの、個人がオーダーする花火を始めようと、航は星太郎に何度か提案してきたが、星太郎は難色を示す。個人向けの花火となると、HPで宣伝、打ち上げる場所の許可取り…などと色々とやらないといけないことがあり、加えて、特定の個人に満足してもらうためには、客との事前の綿密なコミュニケーションも必要であることなどから、乗り気ではなかった。しかし、星太郎が個人のオーダーを嫌がる本当の理由は…。
その後、星太郎はいつものように、朝食の片づけを終えてから作業場に向かう。すると、航が倒れており、「すまん」という言葉とともに、息を引き取るのだった。
そして、冬――。1人となった星太郎のもとに、『あなたのためだけの花火を打ち上げます』と書かれた手書きのチラシを手にした水森ひかり(本田翼)が訪ねてくる。彼女は花火を上げてほしいと星太郎に頼むのだった。そんな時、なぜか死んだはずの航が、突然、星太郎の前に現れて!? 驚く星太郎だったが、「生きてるとか死んでるとか、そんなのどっちだっていいじゃないか」と、航は取り合わず…まさか《幽霊》なのか!?
やがて、ひかりの頼みを聞くことになった星太郎だったが、どんな花火がいいのかを彼女に聞くもオーダーは《望月さんにとっての素敵な花火》で? そして、打ち上げ当日の夜、花火を見たひかりが想定外の反応をしたことで、星太郎は動揺して…!?
いったい、ひかりが花火を打ち上げた目的は? そして、望月親子の不思議な関係性の行方は――!?
ある朝の望月煙火店。望月星太郎(高橋一生)がいつものように朝刊を手に部屋に戻ると、そこに先日、個人オーダーの花火を依頼してきた水森ひかり(本田翼)が立っていたことで、驚がくする。なんと、ひかりは「持ってたもの、全部捨ててきた」と語り、望月煙火店に住み込みで働かせてほしいと星太郎に頼むのだった。これには、ひかりからは姿の見えない望月航(橋爪功)も大喜びとなるが、星太郎は困惑。ひかりは、自分が客を集めて、困っていることはなんでもすると、半ば強引に望月煙火店の従業員となり、奇妙な《3人暮らし》が始まることになるのだった――。そして星太郎は、先日の打ち上げ花火の際に、ひかりが鼻で笑った行動が気になり彼女に問うが、その答えは…!?
なにかと気を遣って面倒くさがる星太郎、勝手に台所で昼食の用意を始めるなど自由気ままなひかり、その二人の様子を横やりを入れながらも微笑ましく見守る航。ひかりはさっそく、個人オーダーに向けた望月煙火店のホームページを作成し、そこに実際に打ち上げた花火の映像を載せたいと言うが、先日のひかりのための花火の映像は誰も撮影しておらず…。しかも、ひかりは「どんな花火だったか、思い出せない」という始末。これには星太郎もショックを受ける。しかし、「今から言うことは独り言」と前置きし、彼女は自身が歩んできた人生を語り始め、花火を打ち上げたくなった理由や、その花火のおかげで今の自分があることを感謝するのだった。
そんな、ひかりの思いを聞いた星太郎は、本格的に個人向けの花火に向き合うことを決意し、航も喜ぶが、航からひかりに対するある思いを聞かされて…? さらには、ひかりからも衝撃的な事実が告げられ、星太郎は絶句…いったい何が――!?
水森ひかり(本田翼)から、姿は見えないものの、今は亡き父・望月航(橋爪功)との不可思議な関係性を指摘された望月星太郎(高橋一生)は妄想癖があると思われたかもと心配し、航に相談する。すると航は、一つ屋根の下で一緒に生活しているのだから、偶然にひかりに裸を見られてもいいように、大胸筋を鍛えておくことをアドバイスするのだった。星太郎は、亡くなった航が姿を現すのは、何か心配事があり成仏できていないのではないかと推測するように…。航は、40歳を超えても独身の星太郎を心配しているのだろうか――? そして、ひかりは花火作りを教えてほしいと星太郎にお願いするが、星太郎は、なにかと理由をつけて、これを拒否するのだった。
すると、星太郎の幼馴染・田中勇人(小久保寿人)が訪ねてきて、住み込みで働いているというひかりの存在に驚く。ひかりは、星太郎と田中が話していた、過去に星太郎が4年間付き合った《由紀子》という女性の存在をそこで初めて知るのだった。
やがて、田中との話の流れから、星太郎の《弟子》となったひかりは、星太郎と作業場へ。火薬の配合から、花火玉に入れる《星》と呼ばれる火薬のこと、その《星》を干して、乾かしてを繰り返して徐々に大きくしていく気の遠くなるような作業を、星太郎から教わる。ひかりは、手間暇かけて作った花火がなかなか上げられない今の状況を残念だと星太郎をねぎらうが、星太郎は「俺は別にいいんだよ。かわいそうなのは花火だから」と答え、ひかりは思いもよらない言葉を星太郎に投げかけ…!? そして、花火により興味を持つようになったひかりに影響を受けた星太郎は自身を見つめ直すようになり…。
慣れない個人花火の受注や、水森ひかり(本田翼)との同居生活など、なにかとストレスを抱える望月星太郎(高橋一生)。望月航(橋爪功)は、気にすることはないと諭すが…。そんな2人の様子を、見えていないし聞こえていないひかりだが、それが、すっかり日常の風景となりつつあった。
そんな中、個人花火の依頼人である片山貴広(高井佳佑)がやってくる。1カ月前、パートで会社に来た神谷佐和(牛尾茉由)に、花火の下で告白をしたいという。神谷を「運命の人」だと語る片山だが、星太郎とひかりは、顔見知り程度の女性に招待状を送り、来てくれることを前提に花火を依頼した片山の告白が成功するとは思えない。しかし、ひかりは、我々の仕事は片山の望む花火を作って打ち上げることだと語り、それを聞いていた航は、どちらが社長か分からないと星太郎をからかう。また、ひかりは芋けんぴにかりんとうと、航が好きだったお菓子を未だに食べ続ける星太郎を不思議に思って…。
やがて、片山からの依頼の花火を打ち上げる当日がやってくる。はたして、片山の告白の行方は――!?
無事に花火の打ち上げを終えた星太郎は、家に帰り、2019年の夏の日のことを思い返す。健在だった航や、牛田悟志(不破万作)ら数人の花火師たちと酒を酌み交わしている最中、出て行った母親のことを牛田から詰められて、大喧嘩となった日だ。当時の、男2人のドタバタの日々や《あるルール》を思い出し、笑い合う星太郎と航。そんな時、ひかりがあるものを買って帰って来て…?
本格的に花火の作り方を水森ひかり(本田翼)に教える望月星太郎(高橋一生)。そこで、ひかりは、《星》と呼ばれる火薬が《星太郎》の名前の由来だと初めて気づくが、自身の名前に関して、星太郎はあまり多くを語りたがらない…。そんな星太郎に望月航(橋爪功)は、「隠すようなことでもない」と諭しつつ、母親との話題を避け続けていることや、これからどう呼ぶべきなのか話し合うのだが…。
そんな時、幼馴染の田中勇人(小久保寿人)が、星太郎の好物だという、母親が作ったおでんを持って訪ねてくる。小学校の恩師が定年となり、久しぶりにクラス会を催すので星太郎も参加し花火を打ち上げてほしいと頼むが、彼はどちらも拒否。ひかりは、花火だけを打ち上げて、クラス会には行かない選択肢もあるのでは?と星太郎に提案するが…!?
後日、やはり花火は断るとあれこれ理由をつける星太郎に、なぜ断りたいのか本当の理由を聞き出そうとする航とひかり。すると、星太郎は珍しく怒りを爆発させ、ここまで頑なに恩師との関わりを断ち、クラス会に出席したがらない真の理由を打ち明ける。思わず家を飛び出し、走り出した星太郎は、やがて、自分の横を見知らぬ男の子(塚尾桜雅)が並走していることに気づく。速度を変えながら走っても、男の子は星太郎に並走し続け、疲れ果ててその場に星太郎が倒れ込むと同時に、姿を消すのだった。
その後、作業場で航と2人きりになった星太郎は、母親が出て行った際に、航のもとに残ることに決めた本当の理由を初めて告白する。
望月航(橋爪功)の遺品整理をする望月星太郎(高橋一生)。中には、ガラクタのようなものまで混じっており、星太郎は「なんでとってあるかな」と嘆くが、航は、そのうちに捨てようと思っていたら死んでしまった、先送りにしていてはだめだと語る。その後、星太郎は、幼馴染の田中勇人(小久保寿人)に、花火を打ち上げた後、クラス会に顔を出すと告げる。その様子を、水森ひかり(本田翼)は微笑ましく見つめるのだった。
やがて、ひかりは星太郎に、お母さんの写真が見たいとお願いする。家を飛び出すということは、倫理や正しさを飛び越えて行ったとも言え、そういう女性に興味があるという。星太郎は、一枚だけ手元にあった母親の写真をひかりに見せるが、彼女からまさかの反応が…!? ひかりは「お父さんの秘密を知っちゃったかもしれません」と言い出すが、はたして――?
日が変わり、クラス会当日。打ち上げ花火は大成功に終わるも、結局、星太郎は会には顔を出さずに帰宅。後日、田中からなぜ帰ったのかを聞かれる星太郎だったが、実は、4年前に別れた恋人・由紀子(安藤聖)もクラス会に出席しており、顔を合わせるのが気まずかったようで…。しかし田中から、由紀子は結婚し、現在妊娠中だと告げられ、星太郎は動揺するのだった。
そんな中、突然に由紀子が望月家にやって来る。彼女は航の仏壇に手を合わせ、すぐに帰ったものの、星太郎はなぜ自分が由紀子にフラれたのかをようやく理解する。
これを機に、なんでも先送りにしてきたことを後悔し始めた星太郎は、母親と会って話がしたいと思うようになるが、さらなる真実が星太郎を混乱させることに…!?
望月航(橋爪功)が書き記した日記を見つけた望月星太郎(高橋一生)。その内容に激高する星太郎だったが、真実を確かめるにも、最近、肝心の航は姿を現わさずで…。水森ひかり(本田翼)は、塞ぎ込む星太郎を案じる。やがて、突然に航が姿を見せるが、日記の《非常識な内容》についてはすべて創作で、「禁断の妄想を息子に知られて恥ずかしい」と嘆き、それを聞いた星太郎は安堵するのだった。また、以前にひかりが言っていた、花火のチラシを見つけた喫茶店のママが星太郎の母親に似ているという件についても「似ていない」と航は否定し、気になるなら自分で確かめてみるよう提案する。星太郎は、人騒がせなひかりに呆れるのだった。しかし、ひかりは航の仏壇に向かい、ある意味深な言葉を投げかけ…!?
日が変わり、星太郎とひかりが作業場から帰宅しようとすると、時折、星太郎の前に現れては消える少年(塚尾桜雅)が佇んでいた。星太郎は、作業場は立ち入り禁止で危ないと少年を諭すが、ひかりからまさかのひと言が! 驚く星太郎だったが、少年の姿はすぐに消えてしまう。
家に帰ってからも、ひかりの言葉に混乱する星太郎。そして、星太郎をさらなる混乱に陥れる出来事が巻き起こって――!?
正真正銘の望月航(橋爪功)の幽霊が現れたことで、これまで望月星太郎(高橋一生)が接してきた航の《幽霊》は、実は自身が作り出した《都合のいい幻想》であることが発覚。そのことに衝撃を受ける星太郎だったが、航が別れた妻であり、星太郎の母親である理代子(原田美枝子)と《愛人関係》であったことを知り、さらに大きなショックを受けるのだった。
当時、小学生だった自分を置いて出て行った理代子に、複雑な思いを抱き続ける星太郎。航は彼に、なぜ離婚することになったのかを語り始める。星太郎が小学校に進学した頃、理代子に何か習い事でも始めたらと言ったこと。陶芸を始めた理代子が、その後、どんどん綺麗になっていったこと、それから二年ほどたったある日に、急に別れを切り出されたこと…。航からすれば、未だに理代子がなぜ離婚を決意したのか真相は分からず、ただ受け入れるしかなかったと語るが、そんな説明に星太郎は納得することはできず、溢れ出しそうになる思いを抑えるのに必死で…。
やがて、離婚して5年。ひょんなことから、航と理代子は再会――。 航は「俺と理代子は出会い直してしまった」と言うが、星太郎はついに、自身が9歳の頃から抱えていた胸の内を吐露し始めるのだった。
その日の夕方になり、望月煙火店に帰ってきた水森ひかり(本田翼)。星太郎は、ひかりが驚くほど大量の料理をデリバリーし、食卓に並べて待っていた。星太郎は、理代子に対してある《復讐》を考えており、ひかりに共犯者になってほしいと頼むが…?
望月航(橋爪功)が、長年にわたって離婚した元妻・理代子(原田美枝子)と《愛人関係》であったことにショックを受けた望月星太郎(高橋一生)は、水森ひかり(本田翼)に共犯を持ちかけて、現在の理代子の夫にすべてをぶちまける計画を立てる。理代子の営む喫茶店に出向いていたひかりは、陶芸家である夫の個展が開催されていることを知り、乗り込むタイミングはそこしかないと言うが、星太郎はなにかと理由をつけて渋り始めて…。
やがて、意を決した星太郎は個展会場に出向くも、なかなか店内に入ることができずにいた。そんな時に、理代子とばったりと遭遇。しかし、なんと彼女は星太郎を何も言わずに静かに抱きしめる。驚いた星太郎はそのまま走り去ることしかできないのだった。
望月煙火店に戻ってきた星太郎は、ひかりに「いきなり抱きつくなんてあり得ない」と憤って見せるが、どこか嬉しそうで…。そこに航が現れるが、それは、またもや星太郎が作り出した幻覚の幽霊で!? ひかりから、本当は本物の航の幽霊に出てきてほしいのではないかと図星をつかれた星太郎は、すべての復讐が終わったら全部報告してやると強気の発言を残して部屋を後にする。やがて、ひかりの前に、本物の航の幽霊が現れるが、星太郎に復讐は無理だと、2人して笑い合うのだった。
その後、星太郎は1人で理代子の喫茶店を訪れる。理代子は、星太郎が来ることを分かっていたかのように迎え入れるが…。2人の間に流れる、ぎこちない空気。そんな時、理代子からまさかの言葉をかけられ…!?
強いわだかまりを持っていた母・理代子(原田美枝子)と出会い直し、関係性が修復へと向かう望月星太郎(高橋一生)。それは、日常生活にも影響を及ぼし、注文が入っていないにもかかわらず、花火のアイデア作りに勤しんだり、理代子からプレゼントされたマフラーを室内でも巻いたり…。そんな星太郎の姿を、望月航(橋爪功)の幽霊と水森ひかり(本田翼)は微笑ましく見守る。しかし、航は「星太郎は本当に花火師で良かったのか」とひかりに吐露。狭い世界しか見せてやれなかったことを後悔しているようだが、ひかりはそんな航を優しく諭す。
この頃には、星太郎のもとで花火師としての修業を積んだひかりの技術もすっかり板につき、2人での花火作りの作業も息ピッタリ。そんな時、ひかりに入った一件の連絡が原因で、眠れない夜を過ごすことに…いったい何が――!? やがて、そのことで口論となる星太郎とひかり。お互いに言いたいことを言い合い、感情を露わにするが、最後には星太郎からなぜか笑顔がこぼれ…。
その後、星太郎は航に、理代子に伝えたいことがあるなら伝えると言うが、航は別にないと答える。逆に星太郎は、幽霊として再び星太郎の前に現れてくれた航に、感謝を伝えるのだった。そして、理代子と出会い直したことで、今までとは違う景色を見始めた星太郎は、航のある言葉を聞き、ひとつの決意を実行に移すことに…。はたして――?
ドラマ『6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱』の見どころ
星太郎と父親の会話劇が面白い
主人公の星太郎は、家業である花火師を継いで生活しているのですが、ある日父親の具合が突然悪くなり呆気なく死んでしまい、空虚な時が流れます。しかし、父親が死んでから数日経ったある日、星太郎にその父親の幽霊が見え……。
普通に会話もできるので、お互いの気持ちなんかを包み隠さず言い合っています。2人の会話のテンポがとても心地よい感じなので、漫才のようにも感じられるところが見どころ。どちらかと言うと星太郎がツッコミのような立ち位置で繰り広げられるので笑って楽しめます。
本田翼さんの演技がとても良い
この作品は主に星太郎役の高橋一生さん、父親役の橋爪功さん、そして花火屋に客としてやってくるヒカリ役の本田翼さんの3人の話なのですが、本田さんのナチュラルな芝居がとてもこの作品のテイストに合っていますね。
少し影がある役なのですが、掴みどころがない雰囲気はまさに実際の本田さんに通ずるものがあって魅力的。高橋さんとの距離が接近していく流れもおもしろいものになっているので目が離せません。
花火の映像が綺麗
この作品は花火師をテーマにした作品なので、もちろん花火のシーンも登場します。星太郎がヒカリの依頼を受けて花火を打ち上げるのですが、そこでのシーンが本当に綺麗です。
夏の夜空を思い出すような花火が画面いっぱいに広がっていくのでそのシーンは見逃せません。
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作品データ
ジャンル
制作国
制作会社
監督
キャスト
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